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· 企業動向公式重要度 (74)

Google GeminiとAIエージェントの可能性|Workspace Studio・A2Aの現在地

Google のAIエージェント戦略を2026年7月時点で整理しました。Workspace Studio によるノーコードのエージェント構築、A2A プロトコルの標準化、Project Mariner の統合まで、企業活用の視点で解説します。

Google GeminiとAIエージェントの可能性|Workspace Studio・A2Aの現在地

Google のAIエージェント戦略は、2026年に入って「実験」から「業務基盤」へと明確に段階が変わりました。Cloud Next 2026 では企業向けエージェント基盤の再編を発表し、Gmail や Docs を横断するエージェントをノーコードで作れる仕組みまで提供を始めています。この記事では、Google の最新動向を企業活用の視点で整理します。

Googleの強みは変わらず「面の広さ」

スマートフォンとノートパソコンを使うビジネスパーソン

Google の戦略の核は、検索・Android・Workspace・Chrome といった自社サービス全体への統合です。ユーザーが「Gemini を使う」のではなく、「いつもの Google サービスを使ったら裏で Gemini が働いていた」という体験に近づけています。単体のAIアプリで戦う OpenAI と異なり、既に業務で使われている場所にエージェントを埋め込めることが最大の武器です。

Workspace Studio: ノーコードで業務エージェントを作る

共同作業スペースでパソコンを操作するチーム

Cloud Next 2026 で発表された「Workspace Studio」は、Gmail・Docs・Sheets・Drive・Meet・Chat を横断するAIエージェントを、自然言語の指示だけで構築・展開できるノーコード基盤です(The Next Web)。あわせて企業向けは「Gemini Enterprise」に再編され、自律型エージェントの本番運用を前提とした管理機能が強化されました(ITmedia)。Workspace を使っている会社なら、追加のシステム開発なしに「メールを仕分けて返信案を作る」「会議メモから議事録と TODO を作る」といったエージェントを内製できる段階に入っています。

Project MarinerはGemini Agentへ統合、A2Aは業界標準に

ネットワークで繋がるデジタルイメージ

ブラウザ操作エージェントの実験プロジェクト「Project Mariner」は 2026年5月に単体サービスとしては終了し、その技術は Gemini Agent と Chrome の自動ブラウズ機能に統合されました(HelenTech)。実験段階の看板を下ろし、一般ユーザーが日常的に使う製品側へ機能を吸収した形です。また、異なるベンダーのエージェント同士が連携するための「A2A(Agent-to-Agent)プロトコル」は Linux Foundation 傘下で管理され、150 の組織で本番運用に達したと報じられています。特定ベンダーに縛られないエージェント連携の土台が整いつつあります。

日本企業から見た示唆

日本のオフィス街を歩くビジネスパーソン

Workspace(旧 G Suite)の利用率が高い国内企業にとって、Google のエージェント統合は最も導入ハードルの低い選択肢になり得ます。新しいツールを契約して社員に覚えさせるのではなく、毎日使っている Gmail やスプレッドシートの中にエージェントが入ってくるためです。一方で、プランやアドオンの料金体系は変化が続いているため、全社導入の前に対象業務と費用対効果を小さく検証することをおすすめします。

まとめ

Google は、Workspace Studio によるノーコードのエージェント内製、Gemini Enterprise による企業向け基盤、A2A による業界標準づくりと、「既存の業務環境ごとエージェント化する」戦略を着実に進めています。Workspace 利用企業であれば、最初のAIエージェント導入先として有力な選択肢です。

株式会社オモイカネでは、Google Workspace を含むAIエージェントの業務活用設計を支援しています。詳しくはサービス紹介、ご相談はお問い合わせからどうぞ。

参考ソース